時空自在

50代空手指導員のそっと伝えたい話

正拳

空手修行者の座右の銘として「握り方三年・立ち方三年・突き方三年」という言葉がある。 最も基本的な事を極めるのにこそ長い年月がかかる事を示唆した諌言だ。 これは、空手を始めて間もない者にとって、時として壁の様に立ちはだかる、空手習得の過程が厳…

平成最後の夏に(奇妙な果実) 8月も終わろうとしている。 今年の夏は暑かったですね。 きっと、「災害級の暑さ」として記憶される2018年の夏だが、私は太陽に焼かれながら晴天の青さに歓喜していました。 そういえば今年は「平成最後の夏」だ。来年の皇室代…

シリア内戦の終らせ方

アメリアのアサド軍事基地攻撃によってシリア内戦のページがまた一つめくられた。シリア内戦が悲劇的様相を深めている第一の要因はアサドの強権政治(およびロシアの強力な支援)にあるが、もう一つの要因は国連安保理の機能不全である。アメリカの今回の攻…

アメリカの軍事介入はシリアを地獄から救うか?

アメリカがいよいよアサド政府へ攻撃を開始する見通しです。この攻撃は去年4月にそうだったように軍事基地をピンポイントで狙った限定的なもので終るでしょうか。それとも、レッドラインを越えたアサド体制を崩壊に追い込むほどの、新たな戦争と呼べる規模の…

私的・情報の読み方

いわゆる「投射型思考」の問題 「投射型思考」 ぐぐっても出てこないが私の造語ではない。黒田寛一の造語である。どういうことか? 人間はある思い込みが形成されると、その思い込みを現実に当てはめようとする。事実から出発して思考するのでなく、観念から…

安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから

私は「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから」という原爆慰霊碑に刻まれた言葉は、被爆国国民としても、一人の人間としても尊いものだと思う。 かって慰霊碑の正面に立った時は感動で身体が震えたものだ。人類の共通の財産とはこういう事なんだ…

『性暴力の理解と治療教育』ノート

(藤岡淳子著/誠信書房) 今回記すのは書評ではなく、表題の書についてのただのノートだ。 性犯罪加害者の再教育を担ってきた筆者が本書にまとめた「性犯罪」「性犯罪加害者」の捉え方を私なりに拾い出した。 「書評」でなく「ノート」だと断ったのは、後述…

箴言

男たち:計算高く、ある人々は理知的ですらあるがいつも勘違いしていて、見込み違いが激しい。 女たち:情念をぶつけあっていつも傷ついている。 人間:つねに過去に縛られ、きっといつかと同じ失敗を繰り返す。

3ギニー

表題の書はヴァージニア・ウルフ著、昨年10月に平凡社から邦訳(片山亜紀訳)が出版された。 原著は1938年6月に上辞された。ナチスのチェコ割譲とポーランド侵攻の狭間の時期、またスペイン内戦が戦われヨーロッパが大戦の予感に慄いた時代である。 またイギ…

生きたい なぜ? 愛する人がいるから。 やり遂げたい事がるから。 人に支えられている事に気づいたから。 世界が美しいから。 ならば、 全身全霊で愛しなさい。 魂を込めてやり遂げなさい。 支えてくれる存在に感謝しなさい。 美しい世界の一部となりなさい。

書評『「革共同50年」私史』(尾形史人/社会評論社)

筆者は1950年生まれ、68年から中核派(本稿では革共同=革命的共産主義者同盟を通称である中核派と称す)の活動家となり、73年三里塚第二次強制測量阻止の実力闘争の容疑で指名手配、12年の地下生活の後に85年被逮捕・92年満期出所して中核派の活動に復帰した…

魅力的な男(どこにもいない) 自然とは向こう側の世界 飼い馴らされない 野性(しかしそれはどういう事か) 時間の始まり(誰にも経験できない) 空間の始まり(誰にも経験できない) 理性 即ち 経験できない事への理解 神(ここにいる) 魅力的な男(自由…

内乱時代の思想 -出征前夜の大岡昇平ー

「決してありのままの姿ではなく、虚偽やごまかしに満ちている」(『現代小説作法』)。 大岡昇平は私小説を個人の内面の正直な告白であるとはとらえず、描写の対象が書き手その人の内面である以上は書き手の主観や虚飾が色濃く反映されてしかるべきだと考え…

なぜあの戦争に反対しなかったのか?

「なぜあの戦争に反対しなかったのか?」 この設問のリアリティ自体がいまや風化しているといえるだろう。 もう、あの戦争に負けてから72年もたった。 私は1966年生まれ、敗戦から21年もたってから生まれた。そして、敗戦からわずか21年後に生まれ…

立禅

爪先をやや内側に向け、足幅は肩幅より気持ち広め。 「気を付け」のように体を反らすのではなく、骨盤を前傾させ、肩を下げ、肩甲骨を広げる。 私の場合、瞼は閉じる。 鼻から息を吸い、頭から丹田に息を回すイメージを持つ。 よく、樹木になったイメージと…

規範的女らしさをこえて 書評『女子プロレスラーの身体とジェンダー』(合場敬子著/明石書店) 筆者である合場敬子氏は、私と同様、もともと女子プロレスに深い関心があったわけではない。「まえがき」にあるように、かって腰痛により精神的な意欲を喪失した…

表現の自由と表現されることの意味 誰でも知っている女優の炎上事件が話題となっている。 ハフィントン・ポスト3月6日号『エマ・ワトソン ノーブラ批判に反論「フェミニズムの本質は自由と解放」』という記事が紹介しているのだが、国連女性大使でもあり、…

黙想

慧能曰く 菩提本樹無 明鏡亦非台 本来無一物 何処惹塵埃 菩提樹というがそもそも菩提とは成仏の事であって樹木ではなく、 また鏡というが明鏡とは曇りなき状態をいうのであってともに目に見えるもの、手で掴めるものではない。 このように本来は一物もあり得…

白扇 白扇の 末広がりの 末かけて かたき契りの 銀要 かがやく影に 松枝の 葉色も勝る 深緑 立ち寄る庭の 池澄みて 波風たちぬ 水の面 うらやましいでは ないかいな 一年半振りに踊りの稽古に行った。新宿に転勤してからというものの、地元の稽古場に水・土…

かってサンカと呼ばれた人々がいた

かってサンカと呼ばれた人びとが日本にいた。 定住地、つまり定まった家屋をもたず深山幽谷を廻遊する流浪の民の存在を耳にした事がある人も少ないないのではないだろうか。 柳田國男を始めとして民俗学の研究対象ともなっており、日本人の文化・習俗の”ロス…