時空自在

50代作家志望会社員の人にいえない話

社会

シリア内戦の終らせ方

アメリアのアサド軍事基地攻撃によってシリア内戦のページがまた一つめくられた。シリア内戦が悲劇的様相を深めている第一の要因はアサドの強権政治(およびロシアの強力な支援)にあるが、もう一つの要因は国連安保理の機能不全である。アメリカの今回の攻…

私的・情報の読み方

いわゆる「投射型思考」の問題 「投射型思考」 ぐぐっても出てこないが私の造語ではない。黒田寛一の造語である。どういうことか? 人間はある思い込みが形成されると、その思い込みを現実に当てはめようとする。事実から出発して思考するのでなく、観念から…

安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから

私は「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから」という原爆慰霊碑に刻まれた言葉は、被爆国国民としても、一人の人間としても尊いものだと思う。 かって慰霊碑の正面に立った時は感動で身体が震えたものだ。人類の共通の財産とはこういう事なんだ…

『性暴力の理解と治療教育』ノート

(藤岡淳子著/誠信書房) 今回記すのは書評ではなく、表題の書についてのただのノートだ。 性犯罪加害者の再教育を担ってきた筆者が本書にまとめた「性犯罪」「性犯罪加害者」の捉え方を私なりに拾い出した。 「書評」でなく「ノート」だと断ったのは、後述…

3ギニー

表題の書はヴァージニア・ウルフ著、昨年10月に平凡社から邦訳(片山亜紀訳)が出版された。 原著は1938年6月に上辞された。ナチスのチェコ割譲とポーランド侵攻の狭間の時期、またスペイン内戦が戦われヨーロッパが大戦の予感に慄いた時代である。 またイギ…

書評『「革共同50年」私史』(尾形史人/社会評論社)

筆者は1950年生まれ、68年から中核派(本稿では革共同=革命的共産主義者同盟を通称である中核派と称す)の活動家となり、73年三里塚第二次強制測量阻止の実力闘争の容疑で指名手配、12年の地下生活の後に85年被逮捕・92年満期出所して中核派の活動に復帰した…

規範的女らしさをこえて 書評『女子プロレスラーの身体とジェンダー』(合場敬子著/明石書店) 筆者である合場敬子氏は、私と同様、もともと女子プロレスに深い関心があったわけではない。「まえがき」にあるように、かって腰痛により精神的な意欲を喪失した…

表現の自由と表現されることの意味 誰でも知っている女優の炎上事件が話題となっている。 ハフィントン・ポスト3月6日号『エマ・ワトソン ノーブラ批判に反論「フェミニズムの本質は自由と解放」』という記事が紹介しているのだが、国連女性大使でもあり、…

かってサンカと呼ばれた人々がいた

かってサンカと呼ばれた人びとが日本にいた。 定住地、つまり定まった家屋をもたず深山幽谷を廻遊する流浪の民の存在を耳にした事がある人も少ないないのではないだろうか。 柳田國男を始めとして民俗学の研究対象ともなっており、日本人の文化・習俗の”ロス…